bg コマンド – ジョブをバックグラウンド処理にする

bgコマンドは、停止中のジョブ等をバックグラウンド処理にすることができます。

フォアグラウンドで実行中の処理を停止して、バックグラウンド処理に切り替えたい場合は、まず、Ctrl+zを入力しフォアグラウンドで処理しているジョブを停止した後にbgコマンドを利用することでバックグラウンド処理に切り替えることができます。

また、始めからバックグラウンド処理を行いたい場合は

command &

command &

のようにコマンドの最後に'&'をつけることで処理を行うことができます。

1 bgコマンドの利用例
2 参考

bgコマンドの利用例

jobsコマンドを利用することでシェルで実行中のジョブを確認することができます。

$jobs
[1]   Stopped                 perl test.pl
[2]-  Stopped                 python test.py
[3]+  Stopped                 bash test.sh

$jobs

[1] Stopped perl test.pl

[2]- Stopped python test.py

[3]+ Stopped bash test.sh

jobs - シェルで実行しているジョブを確認する

jobsコマンドはbashの組み込みコマンドで、シェルで実行しているジョブを確認できます。シェルでのジョブは'%'の文字から始まるジョブスペックで指定できます。ジョブスペックはジョブをファアグラウンド実行にするfgコマンドやバックグラウンド...

ジョブをバックグラウンド処理にしたい場合はbgコマンドでジョブスペック('%1'や'%2'のような指定方法)で指定することでそのジョブをバックグラウンド処理にできます。

bgコマンドでジョブスペックを指定しない場合はカレントジョブ(jobsコマンドで'+'の記号がついているジョブ)がバックグラウンド処理になります。

$bg
[3]+ bash test.sh &
$bg %1
[1]- perl test.pl &
$jobs
[1]   Running                 perl test.pl &
[2]+  Stopped                 python test.py
[3]-  Running                 bash test.sh &

$bg

[3]+ bash test.sh &

$bg %1

[1]- perl test.pl &

$jobs

[1] Running perl test.pl &

[2]+ Stopped python test.py

[3]- Running bash test.sh &

また、バックグラウンド処理に変更されたジョブは、コマンド列の末尾に'&'の文字が追加されます。

参考

Bash Reference Manual