seqコマンドは単純な数列を出力するコマンドです。
とても単純な数列はこのコマンドを用いれば、すぐに作成することが出来ます。例えば、単純に1から100までの整数をファイルに書き出したい場合などに利用できます。
また、-fオプションや-tオプションを利用すれば、単純な数字の出力に対して、少し変更を加えることが出来ます。
seqコマンドの構文
1からlastまでの数字
1 |
seq [option]... last |
firstからlastまでの数字
1 |
seq [option]... first last |
増加分incrementでfirstからlastまでの数字
1 |
seq [option]... first increment last |
seqコマンドの利用例
数列を出力
(オプションなし)
seqコマンドは数列を出力することができます。seqコマンドには3つの形式があります。
例えば、引数が一つの場合は、1からその引数になった数字までの数列を出力します。
コマンド例
1 |
seq 5 |
実行結果
1 2 3 4 5 |
1 2 3 4 5 |
引数が2つの場合は、1つ目の引数から2つ目の引数までの数字の数列を出力します。
コマンド例
1 |
seq 5 10 |
実行結果
1 2 3 4 5 6 |
5 6 7 8 9 10 |
引数が3つの場合は1つ目の引数から3つ目の引数までの数字を出力します。ただし、2つ目の引数はその数列に対しての増加分になります。
コマンド例
1 |
seq 1 2 10 |
実行結果
1 2 3 4 5 |
1 3 5 7 9 |
区切り文字の変更
(-sオプション)
-sオプションを用いると、数列の区切り文字を改行ではなく別の文字列に変更できます。
コマンド例
1 |
seq -s ' << ' 5 |
実行結果
1 |
1 << 2 << 3 << 4 << 5 |
フォーマット形式を使用
(-fオプション)
-fオプションを用いると、一部のprintf形式のフォーマットを利用できます。
利用できるフォーマット形式は、‘%a’,‘%e’,‘%f’,‘%g’,‘%A’,‘%E’,‘%F’,‘%G’になります。
コマンド例
1 |
seq -f 'x = %6.3f' 0.01 0.02 0.1 |
実行結果
1 2 3 4 5 |
x = 0.010 x = 0.030 x = 0.050 x = 0.070 x = 0.090 |