readelf - ELFファイルについての情報を表示する

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readelfコマンドはELFファイルについての情報を表示するコマンドになります。

ELFはExecutable and Linkable Formatの略でコンパイラが生成するオブジェクトファイルや実行ファイルで利用されているファイルフォーマットになります。

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ヘッダー情報を表示
(-eオプション)

-eオプションは、ヘッダー情報としてELFヘッダー情報・プログラムヘッダー情報・セクションヘッダー情報を表示できます。

このオプションは-hオプション(ELFヘッダー情報)、-lオプション(プログラムヘッダー情報)、-Sオプション(セクションヘッダー情報)をすべて指定した動作と同じになります。

また、-Wオプション(--wideオプション)は1行80文字に合わせて改行しないようにするオプションになります。

コマンド例

実行結果

 

 

 

ELFヘッダー情報を表示
(-hオプション)

-hオプションを用いると、ELFヘッダー情報を表示できます。

コマンド例

実行結果

 

 

 

プログラムヘッダー情報を表示
(-lオプション)

-lオプションを用いて実行ファイルを指定するとプログラムヘッダー情報を表示できます。

また、-Wオプションを用いると1行80文字になるように改行しなくなります。

コマンド例

実行結果

 

 

 

セクションヘッダー情報を表示
(-Sオプション)

-Sオプションを用いるとセクションヘッダー情報を表示できます。

また、-Wオプションを用いると1行80文字になるように改行しなくなります。

コマンド例

実行結果

 

 

 

セクションの詳細を表示
(-tオプション)

-tオプションを用いると暗黙的に-SオプションがONになり、セクションごとの内容が詳細に表示されます。

また、-Wオプションを用いると1行80文字になるように改行しなくなります。

コマンド例

実行結果

 

 

 

シンボルテーブルを表示
(-sオプション)

-sオプションを用いるとシンボルテーブルを表示できます。objdumpコマンドの-tオプションと比較すると、readelfコマンドの-sオプションはセクションが-Sオプションで番号付けされている数字で表記されます。

コマンド例

実行結果

 

 

 

動的シンボルテーブルを表示
(--dyn-symsオプション)

--dyn-symsオプションを用いると動的シンボルテーブルを表示できます。

コマンド例

実行結果

 

 

 

リロケーション情報を表示
(-rオプション)

-rオプションを用いるとリロケーション情報を表示できます。

コマンド例

実行結果

 

 

 

動的セクションを表示
(-dオプション)

-dオプションを用いると動的セクションを表示できます。

コマンド例

実行結果

 

 

 

バージョン情報の表示
(-Vオプション)

-Vオプションを用いるとバージョンについてのセクションでの情報を表示できます。

コマンド例

実行結果

 

 

 

参考

GNU Binary Utilities: readelf

Executable and Linkable Format - Wikipedia(日本版)

Executable and Linkable Format - Wikipedia(英語版)