usermod - ユーザの設定を修正する

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usermodコマンドはuseraddコマンド等で追加したユーザアカウントの設定を修正できます。usermodコマンドはユーザ・オプションの両方を指定して利用するコマンドになります。

そのオプションはuseraddコマンドのオプションとほとんど同じになり、usermodコマンドを利用するのに管理者権限が必要なのも同様です。

useradd - ユーザを追加する
useraddコマンドはLinuxのユーザを追加できるコマンドになります。このコマンドは管理者権限が必要なコマンドになります。ユーザを追加した後はpasswdコマンドでパスワードを設定できます。ユーザの情報は/etc/passwdのファイル...

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ユーザ名を変更
(-lオプション)

-lオプションはユーザ名のみを変更できるオプションになります。ユーザ名以外のホームディレクトリなどの設定はそのままになります。

コマンド例と実行結果

 

/etc/passwdはユーザアカウントを管理しているファイルになります。
passwdのファイルについては以下のコマンドで確認できます。

man 5 passwd

 

 

 

ホームディレクトリを移動

-dオプションを用いると現在のホームディレクトリを別のディレクトリに変更できます。

さらに、-dオプションで指定するディレクトリが存在しないときに、-mオプションを用いるとその新しいホームディレクトリに現在のホームディレクトリの内容を移動できます。

コマンド例と実行結果

 

 

 

補助グループを追加

-Gオプションを用いると補助グループを変更できます。

コマンド例と実行結果

 

-Gオプションとともに-aオプションを用いると補助グループを追加できます。

コマンド例と実行結果

 

また、全ての補助グループを削除する方法として、-Gオプションに空文字列を渡すことで全ての補助グループを削除できます。

コマンド例と実行結果

 

id - ユーザIDやグループIDを表示する
idコマンドは指定したユーザのユーザIDやグループIDを確認できます。ユーザが指定されていない場合はこのidコマンドを実行しているプロセスのユーザIDやグループIDを確認できます。

 

 

 

アカウントの有効期限を設定
(-eオプション)

-eオプションを用いることでユーザアカウントの有効期限を設定できます。
有効期限はYY-MM-DDの形式で指定できます。

-eオプションで-1を指定すると有効期限をなしにできます。また、単純な数字の場合は、0のときに1970年1月1日を基準として、その数字の日数分足された数字に変更されます。これは例えば、アカウントの有効期限を過去のものにして、アカウントをロックしたい場合に利用できます。

コマンド例と実行結果

 

chageコマンドはパスワードの有効期限やアカウントの有効期限を設定できるコマンドです。-lオプションを用いるとパスワードの有効期限やアカウントの有効期限を確認できます。ここでは、grepコマンドでアカウントの有効期限のみを表示しています。
また、chageコマンドの-lオプションは自分自身のアカウントの場合は、管理者権限を必要としません。

 

chage - パスワードの有効期限を設定・変更する
chageコマンドは、パスワードの有効期限の情報を設定したり、変更できます。このコマンドは基本的に管理者権限が必要なコマンドになります。ただし、-lオプションで自身のアカウントでのパスワードの有効期限情報を確認する場合は管理者権限が必要あり...

 

 

 

その他のオプション

usermodコマンドには他にも以下のようなオプションがあります。

その他のオプション

オプション ロングオプション 機能
-c string --comment コメントとして名前情報を変更
-f num --inactive パスワードが期限切れして、何日後にアカウントをロックするかを変更
-u num --uid ユーザIDを変更
-g num --gid グループIDを変更
-s shell --shell シェルを変更。例:/bin/sh
-L --lock ユーザのパスワードをロック
-U --unlock ユーザのパスワードをアンロック