rmコマンドはファイルを削除するコマンドです。ディレクトリを削除する場合はオプションをつける必要があります。
Linuxコマンドの中で基本的なコマンドのひとつです。
目次
rmコマンドの利用例
ファイルを削除
(オプションなし)
rmコマンドはファイルを削除するコマンドです。オプションなしではディレクトリを削除できません。ディレクトリを削除する場合は-rオプションなどを用いる必要があります。
また、書き込み権限のないファイルを削除する場合は、ユーザにそのファイルを削除するかどうかの確認をとります。
コマンド例と実行結果
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$ls -l 合計 0 -rw-rw-r-- 1 ubuntu ubuntu 0 10月 24 05:20 file1.txt -rw-rw-r-- 1 ubuntu ubuntu 0 10月 24 05:20 file2.txt -rw-rw-r-- 1 ubuntu ubuntu 0 10月 24 05:20 file3.txt -rw-rw-r-- 1 ubuntu ubuntu 0 10月 24 05:20 file4.txt -rw-rw-r-- 1 ubuntu ubuntu 0 10月 24 05:20 file5.txt $ $rm file* $ls -l 合計 0 |
書き込み権限がない場合の実行結果は以下のようになります。
コマンド例と実行結果
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$ls -l 合計 0 -r--r--r-- 1 ubuntu ubuntu 0 10月 24 05:23 file1.txt -r--r--r-- 1 ubuntu ubuntu 0 10月 24 05:23 file2.txt -r--r--r-- 1 ubuntu ubuntu 0 10月 24 05:23 file3.txt -r--r--r-- 1 ubuntu ubuntu 0 10月 24 05:23 file4.txt -r--r--r-- 1 ubuntu ubuntu 0 10月 24 05:23 file5.txt $ $rm file* rm: 書き込み保護されたファイル 通常の空ファイル 'file1.txt' を削除しますか?y rm: 書き込み保護されたファイル 通常の空ファイル 'file2.txt' を削除しますか?y rm: 書き込み保護されたファイル 通常の空ファイル 'file3.txt' を削除しますか?n rm: 書き込み保護されたファイル 通常の空ファイル 'file4.txt' を削除しますか?y rm: 書き込み保護されたファイル 通常の空ファイル 'file5.txt' を削除しますか?y $ls -l 合計 0 -r--r--r-- 1 ubuntu ubuntu 0 10月 24 05:23 file3.txt |
空のディレクトリを削除
(-dオプション)
-dオプションを用いると空のディレクトリを削除できます。
コマンド例と実行結果
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$ls -lR .: 合計 4 drwxrwxr-x 2 ubuntu ubuntu 4096 10月 24 05:26 emptydir ./emptydir: 合計 0 $ $rm -d emptydir $ls -lR .: 合計 0 |
ディレクトリを削除
(-Rオプションまたは-rオプション)
-Rオプションまたは-rオプションを用いると、指定したディレクトリ内のすべてディレクトリとすべてのファイルを再帰的に削除できます。
コマンド例と実行結果
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$tree . └── dir1-1 ├── File1-1 └── dir1-2 ├── File1-2 └── dir1-3 └── File1-3 3 directories, 3 files $ $rm -r dir1-1 $ls -lR .: 合計 0 |
削除するファイルの表示
(-vオプション)
-vオプションは、冗長モード(詳細な情報を表示するモード)で削除するファイル名を表示します。
コマンド例と実行結果
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$tree . └── dir1-1 ├── File1-1 └── dir1-2 ├── File1-2 └── dir1-3 └── File1-3 3 directories, 3 files $ $rm -r -v dir1-1 'dir1-1/dir1-2/dir1-3/File1-3' を削除しました removed directory 'dir1-1/dir1-2/dir1-3' 'dir1-1/dir1-2/File1-2' を削除しました removed directory 'dir1-1/dir1-2' 'dir1-1/File1-1' を削除しました removed directory 'dir1-1' |
ファイルの削除を確認
(-iオプション)
-iオプションは、すべてのファイルやディレクトリについて削除するかどうかを確認します。
コマンド例と実行結果
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$tree . └── dir1-1 ├── File1-1 └── dir1-2 ├── File1-2 └── dir1-3 └── File1-3 3 directories, 3 files $ $rm -i -r dir1-1 rm: ディレクトリ 'dir1-1' 配下に入りますか? y rm: ディレクトリ 'dir1-1/dir1-2' 配下に入りますか? y rm: ディレクトリ 'dir1-1/dir1-2/dir1-3' 配下に入りますか? y rm: 通常の空ファイル 'dir1-1/dir1-2/dir1-3/File1-3' を削除しますか? y rm: ディレクトリ 'dir1-1/dir1-2/dir1-3' を削除しますか? y rm: 通常の空ファイル 'dir1-1/dir1-2/File1-2' を削除しますか? y rm: ディレクトリ 'dir1-1/dir1-2' を削除しますか? y rm: 通常の空ファイル 'dir1-1/File1-1' を削除しますか? y rm: ディレクトリ 'dir1-1' を削除しますか? y $ls -l 合計 0 |
ファイルの削除を一度だけ確認
(-Iオプション)
-Iオプションは、最初の一度だけファイルの削除の確認を行います。
コマンド例と実行結果
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$tree . └── dir1-1 ├── File1-1 └── dir1-2 ├── File1-2 └── dir1-3 └── File1-3 3 directories, 3 files $ $rm -I -r dir1-1 rm: remove 1 argument recursively? y $ls -l 合計 0 |
ファイルの削除を確認しない
(-fオプション)
-fオプションは、ファイルを削除するかどうかをユーザに確認せずにファイルを削除します。
コマンド例と実行結果
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$ls -l 合計 0 -r--r--r-- 1 ubuntu ubuntu 0 10月 24 06:55 file.txt $rm file.txt rm: 書き込み保護されたファイル 通常の空ファイル 'file.txt' を削除しますか?n $ls -l 合計 0 -r--r--r-- 1 ubuntu ubuntu 0 10月 24 06:55 file.txt $ $rm -f file.txt $ls -l 合計 0 |